家電の中でも毎日使う冷蔵庫。価格が高く、長く使う家電だから、ベストのタイミングで購入したいところです。家電王・中村さんにおすすめの最新機種を含め、冷蔵庫の買い替えについてアドバイスしてもらいました。
目的によって買い替えタイミングは変わる!
かつてはメーカー各社が新機種を発売する時期がおおむね決まっていたため、冷蔵庫の買い替えのおすすめタイミングが明白でした。しかし近年、新機種の発売時期は横並びではないため、「ベストのタイミングは目的次第です」と中村さんは話します。例えば、確実に安く買いたいのであれば、大手量販店の決算セールがねらい目です。
中村さん「大手量販店の決算セールはおおむね、1月末〜3月末、7月末〜9月末に実施されます。また、なるべく最新機能を搭載した機種を少しでも安く購入したいのなら、モデルチェンジ時期の型落ち品を狙うのも一手です。ただし、モデルチェンジの時期はメーカー次第で、見極めるのには慣れが必要です。気になるメーカーのWebサイトなどで新製品発売のプレスリリースをチェックし、あらかじめ製品を確認しつつ、発売1~2週間前を目安に店頭を覗いてみましょう」
買い替えにおすすめ!最新の冷蔵庫3選
安く買いたいのはもちろんですが、長く使う家電だからこそ、今後のコストパフォーマンスや日常の生活でのタイムパフォーマンスを考えて、『最新機能に投資する』という考え方もあります。注目の最新機能は、『フードロス低減につながる食材管理』『おいしさを維持する保存』『スタイリッシュなフォルム』とライフスタイルに合わせた機能が充実していると中村さんは言います。それぞれの特徴を教えてもらいました。
フードロス低減につながる食材管理
『冷蔵庫AIカメラ』が搭載されており、冷蔵庫、野菜室、冷凍庫を撮影し、最後に開けた時の庫内の状態をスマホのアプリで確認できるのが特徴です。
中村さん「なんといってもカメラ画像から野菜を自動認識し、野菜ごとの日持ちの目安に応じてレシピを提案してくれる機能は業界初。アプリには、冷蔵庫に入れた日と日持ちの目安にもとづいて早く使い切った方がいい順番に表示されるのも便利です」
おいしさを維持する保存
冷蔵庫内の全ての部屋が仕切られている構造で、各部屋に温度と開閉を感知するセンサーが搭載されており、AIがそれぞれの使用状況を学習することで各部屋に適した温度管理を行います。また、温度帯が異なる2つの冷凍室を完備しているため、用途に合わせて使い分けが可能です。
中村さん「こちらもAI機能が搭載されており、自動で温度管理を行ってくれる優れもの。省エネにも役立ちます」
スタイリッシュなフォルム
『家具を作る』という発想から設計された冷蔵庫で、部屋に馴染みやすいデザインが特徴です。見た目のスタイリッシュさが際立ちます。
中村さん「奥行き450mmの薄型設計で、最小限のスペースで開閉できるフレンチドアのため、生活動線も妨げません。この小ささで冷凍室も兼ね備えているのも嬉しい点ですね」
購入時の保証期間は延長したほうが良い?
冷蔵庫を買う際にもう一つ気になるのが耐用年数。一般的に2人以上世帯における冷蔵庫の平均使用年数は14年と言われています。なお、そのうち65.3%が故障を理由にした買い替えとのことです(※1)。
中村さん「長く使うためには、購入前に不意の故障にもすぐに対応してもらえるのか、メーカーのWebサイトなどで確認しておくほうがよいでしょう。メーカーの基本保証に加え、量販店で追加料金を支払って、保証期間を延長しておくのも一手です。最近では対象の冷蔵庫を専用アプリに登録すると、無料で保証を延長するサービスを行っているメーカーもあります」
とはいえ、冷蔵庫の寿命が14年となると、仮に保証期間を延長しても実際に故障した際には利用できない可能性が高いかもしれません。そんな時に役立つのが、TEPCOの「住設・家電修理サービス」です。月額450円を支払うことで、購入・設置から10年以内(※2)の冷蔵庫を無料(※3)で何回でも修理をお願いすることができます。冷蔵庫購入時以外でも加入できるのが嬉しいところ。興味のある方は確認してみましょう。
「住設・家電修理サービス」についてはこちら
※1:内閣府「消費動向調査令和6年(2024年)調査」
※2:中古機器の場合は製造から10年以内の機器が対象になります。
※3:最大で税込50万円までの出張費、部品代、作業費(工事代)が無料になります。
この記事の内容は2024年9月18日時点での情報です。