飾りながら上手に収納するには?推し活グッズ整理のコツ

アイドルや俳優、アニメのキャラクターなど、自分にとっての「推し」を応援する「推し活」。多種多様なグッズを集めることもその活動の楽しみの一つですが、増え続けるグッズの収納に困っている人も多いのではないでしょうか?そこで、その道のプロmicoさんに収納の秘訣を教えてもらいました。

今回お話をうかがった方

micoさん

登録者数7.2万人推し活応援YouTubeチャンネル「mico's journal」運営者。推しのいる日常のためのグッズ収納方法や推し活情報をネット上で発信しています。

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推し活グッズはどうしてうまく収納できない?

推し活をしている人のうち、約80%がグッズ収集をしている(※1)とされており、推し活とグッズ収集は切っても切り離せない関係です。micoさんによると、いわゆる推し活グッズと呼ばれるものは、次の6種類に大きく分けられるとのことです。

推し活グッズの種類

 

こうしたグッズの収納が難しい理由として、micoさんは“数がどんどん増え続けること”、“形状やサイズ収納方法が統一できないこと”の2点が主な原因であると話します。

micoさん推し活グッズはコレクション要素が強く、断捨離がしづらいのが特徴です。特に箱入りのフィギュアやポスターなどは収納スペースを圧迫しやすく、CDや冊子類も年単位で集めるとかなりの量になります。そのため、上手に整理するには収納スペースを圧縮する工夫が必要です。たとえばCDはケースを外して保管する、冊子類は必要なページだけを切り取るなど、量を減らすアイデアを取り入れることが大切です」

※1:株式会社CINTAI「推し活グッズを持つ女性の3人に2人がグッズは飾らずほとんど収納!? 女性の推し活グッズ事情を大公開」


 

【レベル別】推し活グッズ収納の達人直伝!飾りながら収納するコツ

推し活グッズの醍醐味の一つとして挙げられるのが「コレクションしたグッズを見返して楽しむこと」とmicoさんは言います。ただ整理するだけではなく見て楽しむための「飾る収納」のコツはどんなところにあるのでしょうか。

micoさん先に述べたように、どんどん数が増えていくので、すべてを飾ることは物理的に難しいです。そのため、まずは何を飾りたいかを考えて、グッズを厳選することが大事です。飾るものが多くなりすぎると散乱しているように見えてしまうので、新しいものを飾って古いものを入れ替える、というようにルールを決めるとスペースを気にせずに楽しめますよ

では、具体的にどのように飾ればよいのでしょうか。今回は飾る収納術を取り入れやすい難易度別に教えてもらいました。

 

【初級】フォトフレームやクリアフレームを活用する

フレームを用いた収納例

 

一番簡単な「飾る収納」は、フォトフレームやクリアフレームを使う方法です。ブロマイドやチェキだけでなく、CDジャケットやポスター、缶バッジ、アクリルスタンドなどもディスプレイできます。

micoさんフレームを使えば、部屋に馴染みやすく場所を取らないのがメリットです。大きめのクリアフレームなら、チェキやブロマイド、ポストカードなど、複数の種類をまとめて飾ることもできます。ホコリも気にせずに飾れるのでおすすめです」

 

【中級】ディスプレイケースを使う

ディスプレイケースを活用した収納例

 

ホコリを避けつつ複数のグッズを飾りたいという人には、ディスプレイケースがおすすめです。100円ショップで購入できる「コースターディスプレイケース」は、底面に溝があり、そこにアクリルスタンドやコースターを立てて飾ることができます。

micoさん「ディスプレイケースに入れることで、ホコリを防げるのはもちろん、立体的なぬいぐるみから紙類のコースターなど異なる形状のグッズをケース内に組み合わせて飾ることができるため、自分だけのオリジナルのディスプレイを作ることができます。推しが複数いる人は推しごとにまとめてみるのも良いですね」

 

【上級】有孔ボードで「推し専用神棚」を作る

有孔ボードで作った推し専用神棚

 

もう少し広いスペースを利用して、おしゃれにグッズを飾りたいという人におすすめなのが有孔ボードを使って「推し専用神棚」を作る方法です。

micoさん「壁面収納の場合、ワイヤーネットを使う人も多いですが、有孔ボードなら部屋に馴染みやすく、すっきりした印象に。推しグッズと色を統一した雑貨や、観葉植物などを一緒に飾ると、よりおしゃれな空間になります」

 

こんなところに生かせる!推し活収納テクの応用術

ここまで「飾る収納」のコツをうかがいましたが、micoさんは「しまう収納」できちんと整理することも大事だと話します。

micoさん「基本的に『飾る収納』は一部のものになるため、所持しているほとんどのグッズは『しまう収納』に分類されます。『飾る収納』だけでなく、『しまう収納』でも見返して楽しめるように整理できると、より推し活が楽しめると思います」

そこで、推し活グッズ以外の収納にも活かせる『しまう収納』のコツを教えてもらいました。

カード類をリフィルでまとめた例

 

micoさん「ポストカードやチェキ、パンフレットなど様々な大きさの紙類を整理するには、クリアポケット式のリフィルをリングバインダーでまとめる収納がおすすめです。リフィルは様々なサイズが用意されているため、それぞれのグッズに合わせて調整できます。またリングバインダーはページを追加できるためグッズが増えても安心です。開いて見返すことができるため、推し活グッズ以外にも、説明書や切手などの紙類の整理にもおすすめです」

また、グッズごとに箱に入れて整理したい人にはファイルボックスがおすすめとのこと。

ファイルボックスを利用した収納例

 

micoさんファイルボックスは形状の違うペンライトや、ぬいぐるみなどをまとめてしまうことできます。また蓋つきのものならそのまま積み重ねることもできるため、数が増えても整理しやすいのがポイント。
子どものおもちゃをまとめたり、お菓子のストックなどを入れたりなど形状の違うものをまとめるのにおすすめです」

小さな雑貨や化粧品など、散らかしてしまいがちなアイテムの収納にも役立ちそう。推し活グッズを集めている人もそうでない人も新生活に向けて、部屋の収納を見直してはいかがでしょうか。

この記事の内容は2025年3月19日時点での情報です。