家の中で一番電気使用量が多い家電ってなに?

私たちの暮らしに欠かせないさまざまな家電たち。その中で、もっとも電気を使っているものはどれでしょうか? その疑問を紐解くと、より上手な電気の使い方が見えてくるかもしれません。そこで、“家電王”の異名を持つ東京電力エナジーパートナー株式会社の中村剛さんと、同社の電化推進グループ担当者に聞いてみました。

今回お話をうかがった方

中村剛さん

東京電力エナジーパートナー株式会社勤務。2002年『TVチャンピオン』のスーパー家電通選手権で優勝。現在は”家電王”として動画マガジン『くらしのラボ』を毎週配信している他、テレビや雑誌、新聞などのさまざまなメディアで暮らしに役立つ情報発信をしている。無類のネコ好き!

 

今回お話をうかがった方

東京電力エナジーパートナー株式会社 電化推進グループ担当者。家庭分野の電化を推進するための営業戦略策定やキャンペーン企画等の業務を担当。

 

1日あたりの電気使用量が一番多いのは「エアコン」

エアコンや冷蔵庫、電子レンジなど、私たちは日々たくさんの家電を使っています。その中で、電気使用量が多い家電はどれでしょうか。経済産業省の情報1)をもとにすると、主要家電の電気使用量ランキングは以下のようになります。

主要家電の電気使用量ランキング

 

中村さん「夏や冬に、もっとも電気使用量が多い家電はエアコン等です。特に冬は、夏よりもエアコンが作り出す室温と外気温の差が大きくなり、電気使用量が多くなります。一方、2位の冷蔵庫は、冬に比べて夏の方が電気使用量は上がりやすい傾向に。冷蔵庫の温度設定を夏は『強』、冬は『弱』にするなど、季節に合わせて変えると省エネにつながります」

日常的に使う家電をすべて合わせると、1日あたりの電気使用量は10kWh以上になることも珍しくありません。

参考資料
1)経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」

 

あの家電の電気も、太陽光でまかなえる!?

白物家電を使う男性

画像:iStock.com/kazoka30

 

日々使うこれらの電気を、自分の家で作る方法もあります。その代表が太陽光発電です。具体的に、どれほどの電気を発電できるのでしょうか?

東京電力エナジーパートナー株式会社の担当者によると、住宅用の太陽光発電の場合、システム容量1kWに対する1日の発電量の目安は約2.7kWh。これは、太陽光発電協会(JPEA)の発表している数値からの試算となります2)。なお、システム容量とは、ソーラーパネルが最大どれだけ発電できるかを表すもの。

担当者「太陽光発電協会(JPEA)は、一般家庭の平均年間電力消費量を4,892kWhと発表しており、1日に換算すると13.4kWhほど。これをそのまま上の数字に当てはめた場合、システム容量5kW以上の設備を設置すれば、一般的な家庭の1日の電気使用量分になります。もちろん、太陽光発電は夜間になると発電できませんし、雨や曇りの日などは発電量も減少します。計算通りにすべてをまかなえるわけではありませんが、家電の電気使用量分を含む大部分を太陽光発電が担うこともできるのです」

ソーラーパネルで賄える電力

 

なお、蓄電池を使用すると、貯めた電力を夜や悪天候の日に活用するなど、よりたくさんの電気使用量をまかなうことが可能になります。

太陽光発電を導入する上では、費用も気になるところ。経済産業省 資源エネルギー庁のデータ3)によると、1kWあたりの費用は、新築の場合で平均28.6万円(2024年)となっています。ただし、太陽光発電を設置することで、月々の電気代削減や、売電による長期的な家計の助けになる可能性も。また、補助金の活用で初期費用を抑えられる場合もあります。

担当者「もう1つの太陽光発電のメリットは、環境にやさしい再生可能エネルギーという点ですね」

参考資料
2)太陽光発電協会(JPEA)「よくあるご質問」
3)経済産業省 資源エネルギー庁「太陽光発電について」

 

夏の暑さ対策にも太陽光発電が効く!

エアコンの前にいる女性

画像:iStock.com/PonyWang

 

では実際に太陽光発電を導入すると、どのように暮らしが変わるのでしょうか。こんな生の声を紹介していただきました。

担当者「たとえばあるご家庭では、太陽光発電の導入により、夏場は全館空調を24時間つけっぱなしにしていたとのこと。日中に発電した電気を使っているため、昼間の電気代はほとんどかからず、トータルの電気代は抑えられているそうです。家に帰った瞬間からどの部屋も涼しく、『電気代を気にせず快適に過ごせるのは本当にうれしい』とお話しされていましたね」

日中に自宅でつくった電気を上手に活用できるからこそ、電気代を気にせず快適な室内環境を保てるのは大きな魅力です。自然エネルギーを取り入れたライフスタイルが、暮らしにゆとりと安心感をもたらしてくれます。

そのほか、太陽光発電をうまく活かすことで、電気の自家消費量を増やし、光熱費を削減する工夫もできるといいます。

担当者「断熱性能が高い住宅では、たとえば夏場のクーラーについては、昼間の稼働でしっかり室温を下げて、夜間は弱運転にするという使い方もできます。また、食器洗い乾燥機を昼間に行うもの良いでしょう。そのほか、日中に電気が余っていたら、乾燥機付き洗濯機の乾燥運転を行うのもおすすめです」

なお、太陽光発電の導入がきっかけとなり、太陽光発電のモニター画面を見ることで、発電状況や電気の使用量を確認するようになり、「電気のつけっぱなしを控えるようになった」という人もいるとのこと。電気を有効に活用しようという気持ちが高まり、省エネ意識にも良い影響を与えているようです。

 

エネカリ・エネカリプラスでおトクと安心を手に入れよう

こうした太陽光発電のライフスタイルを実現できるサービスが、東京電力グループの提供する「エネカリ」や「エネカリプラス」です。

最大の特徴は、太陽光発電などの省エネ機器を「初期費用0円(※1)で導入できること。毎月定額の利用料を支払うだけで、機器の設置・アフターフォローも含めたサービスを手軽に利用できます。導入時や利用期間中の出費を抑えながら安心して使い続けられ、さらに契約期間が満了すると、機器を自分のものにすることができます。

各家庭のニーズや暮らしぶりに合わせた設備を導入できるのもポイントで、たとえば太陽光発電を設置して日中の電気だけをまかないたい、蓄電池も活用したい、オール電化にしたいなどの導入方法等が用意されています(※2)

初めて太陽光発電を検討する方や、将来的なコストに不安がある方にとっても導入しやすく続けやすいサービスとなっているため、気になる方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

 

エネカリ・エネカリプラスバナー

 

※1:機器費用と標準工事費を指します。ご契約いただくサービスにより初期費用として足場費用等がかかる場合がございます。
※2:導入を希望される機器により、利用できるサービスが異なります。

*:エネカリはTEPCOホームテック株式会社、エネカリプラスは東京電力エナジーパートナー株式会社がサービス提供主体です。

 

この記事の内容は2025年6月19日時点での情報です。