意外と簡単!くらしの“ちょっとしたお悩み”を解決する生成AI活用術

学習データにもとづき文章や画像などをつくってくれる生成AI。ビジネスの場で使うツールという印象が強いかもしれませんが、実は「今日の献立どうしよう…」「スケジュール管理が大変!」といった日常の“ちょっとしたお悩み”も助けてくれる便利なツールです。しかも専門知識がなくても使えるほか無料のツールがあるのも嬉しいところ! 今回は、生成AIを生活に取り入れるコツをAIディレクターの三浦圭人さんに教えてもらいました。

今回お話をうかがった方

三浦 圭人さん

AI × WEB YouTuber 兼 ディレクター。生成AIを使った業務効率化コンサルタント、AI活用アドバイザーとして複数社で務め、YouTubeチャンネル登録者数は15万人超え。AI活用セミナーやワークフロー構築ボットの制作など幅広く活動し、"実務に落とし込める活用法"を重視した情報発信を行っている。

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生成AIって何がすごいの?

画像:iStock.com/Kenneth Cheung

まず、生成AIを日常的に活用している三浦さんに、生成AIの便利さについて聞いてみました。

三浦さん「日常生活において、誰かに聞きたいけれど、わざわざ口に出すほどでもない小さな疑問や悩みってありませんか? そんなとき、生成AIなら感情を挟まず、嫌な顔一つせずアイデアをすぐに出してくれるんです」

例えば、急に知らない土地でおすすめのカフェを探したいときや、今夜の献立に悩んだときのような ちょっとした相談も、生成AIになら気軽に投げかけることができます

さらに、「曖昧な希望をきちんと汲み取って提案してくれるのも特徴」だと三浦さんは言います。

三浦さん「たとえば『今日はちょっと暗くて洒落た雰囲気のカフェに行きたい』という気分だった場合、ネット検索ではなかなか欲しい情報にたどり着けません。でも生成AIなら、こうした曖昧なリクエストでも意図を理解して、ぴったりの候補を探してきてくれるんです」

 

難しく考えなくてOK! 生成AIには“ざっくり話す”のがコツ

画像:iStock.com/recep-bg

 

生成AIの基本的な使い方は、チャットの入力欄に、相談やお願いしたいこと(プロンプト)を書き込むだけ。

三浦さん「その際、『完璧な指示』は必要ありません。むしろ無茶ぶりと言えるくらい雑な指示で十分です」

また文字入力以外にも、音声で指示することも可能です。

三浦さん「文章を書こうとすると、どうしても簡潔にまとめようとしてしまい、細かい背景情報が抜けてしまいますよね。でも喋ると、余計だと思うことも含めてたくさんの情報を伝えられるので、生成AIが最も力を発揮するんです」

たとえば「来週末に子どもと出かけたいけど、穴場スポット知らない?」といったように、友人と電話をしているような感覚でラフに話すほど、生成AIがより良い提案をしてくれます。

 

今日から使える! くらしの生成AI活用テクニック

ここからは三浦さんに教えてもらった、くらしにおける具体的な生成AI活用シーンと活用法をご紹介しましょう。

ちなみに、生成AIにはさまざまな種類がありますが、今回は代表的なものとしてChatGPT(OpenAI社)と Gemini(Google社)を取り上げています。どちらも日常生活で便利に使えますが、得意分野に少し違いがあります。

・ ChatGPT:自然な会話や文章生成が得意。献立相談やアイデア出しなど“会話を深めたいシーン”に向いています。

・ Gemini:Googleサービスとの連携に強く、スケジュール登録や検索を伴う作業など“実務的なシーン”で力を発揮します。

 

 

冷蔵庫を映しながら献立相談/ChatGPT(無料版・有料版)

画像:iStock.com/PonyWang

 

「もう夕方なのに、今夜の献立が決まらない…」「今日は買い出しに行かず、家にあるもので済ませたい」——そんなときこそ生成AIの出番です。冷蔵庫の写真を撮ってChatGPTに「この冷蔵庫の中身から今夜の献立を考えて」と送れば、その食材で作れる料理を提案してくれます(無料版)。

さらに、スマートフォン版ChatGPTのビデオ会話モード(有料版)を使えば、冷蔵庫の中身を映しながらリアルタイムで相談が可能。「冷蔵庫に卵2個とブロッコリーがあって、調味料はマヨネーズがあって……」と話しながら、より詳細な情報を伝えることで、レシピだけでなく調理のコツまで教えてもらえます。

 

レシート写真で家計簿を自動作成/ChatGPT(無料版)

画像:iStock.com/maruco

 

家計簿をつける際、レシートを一つひとつ確認して転記する作業が面倒だと感じている人は、ぜひ生成AIにまとめてお願いしてみましょう。

ChatGPTなら、レシートを撮影して「家計簿用に仕訳して、Excel形式でまとめて」と依頼するだけで、店名や金額はもちろん、品目ごとのカテゴリ分けも自動で行ってくれます

ExcelやGoogleスプレッドシートで家計簿を管理している人なら、あとはそのまま貼り付けるだけでOK。細かい入力作業から解放され、支出の把握や分析にすぐ取りかかれます。

 

スケジュール一括登録で時短/Gemini(無料版)

「カレンダーに登録すべき予定がいくつもあるけど面倒…」というときも、生成AIにお任せ。Geminiを使えば、Googleカレンダーとの連携が可能です。

LINEで決まった複数の予定のスクリーンショットを送って「この予定全部カレンダーに入れて」と伝えるだけで、Googleカレンダーに数日分のスケジュールが一気に登録されます。

 

また、音声入力で「9月3日はAさんと13時から遊び、4日はBさんと15時からご飯、5日はCさんが家に朝9時に来る」と伝える形でも、すべての予定が正確にカレンダーに反映されるのです。

 

世界で一つだけの絵本作り/Gemini(無料版)

画像:iStock.com/recep-bg

 

子どもへの読み聞かせで、いつもの絵本はもう読み飽きてしまったというときには、AI絵本はいかがでしょうか。

Geminiの「ストーリーブック」機能では、簡単なキーワードを指定するだけで、本格的な子ども向け絵本が完成します。アプリ上で「ストーリーブック」を選び、「迷子になったネコと優しいトラが仲良くなる話」といったキーワードを入力するだけで、すぐにオリジナルストーリーの絵本が生成されます。お子さんの好きなキャラクターや今日の出来事を盛り込むこともできて、読み聞かせや寝かしつけの時間がより特別なものになるでしょう。

完成した絵本は印刷も可能なので、記念に残すこともできます。

 

小さなことから気軽に生成AIを取り入れてみよう!

「生成AIは難しそう」と感じる人も、まずは「明日って洗濯干せるかな?」といったように、気になることを一つ聞いてみるところから始めてみましょう。

三浦さん「複雑な指示や専門用語を覚える必要はありません。思いついたことをそのまま話しかければ、生成AIがあなたに合わせた答えを返してくれます」

生成AIは、時間のかかる作業を減らし、家族や自分のための時間を増やしてくれる存在です。日々の小さな“困った”を一つずつ任せてみれば、毎日のくらしに余裕が生まれるかもしれませんよ!

※この記事の内容は2025年9月11日時点での情報です。