
出かける直前に気づいた服のシワ。「アイロンをかける時間はないけど、このまま着ていくのは恥ずかしい……」そんな経験、ありませんか? 実は、アイロンを使わなくても、家にあるもので服のシワを手軽に伸ばすことができるんです。プロのスタイリストが実際に撮影現場で使っているアイデアを教えてもらいました。
アイロンを使わずに服のシワを整える方法
何枚もシワを伸ばさなければいけない場合は、スチームアイロンなどで作業するほうが効率的とのこと。今回のアイデアは、1〜2枚の服をサッと整えたいときに、ぜひ活用してください。
【アイデア①】全体のシワにはヘアドライヤー
まずは、主にシャツやブラウス全体のシワを伸ばすのに適した方法。アイロンを持っていなくても手軽にできる、ヘアドライヤーを使ったテクニックです。

二本柳さん「水で軽く湿らせることで、一度洗濯したような状態に戻り、シワが伸ばしやすくなります。霧吹きがあれば理想的ですが、水道で直接濡らす形でも大丈夫ですよ」
ただし、ヘアドライヤーを服に近づけすぎると焦げたり服を傷めたりする恐れがあるため、最低5cmは離して使用するようにしましょう。
【アイデア②】細かい部分のシワにはヘアアイロン
続いては、袖や襟など、細かい部分のシワに適した方法。通常のアイロンでは手こずりがちなポイントですが、そんなときに活躍するのが、ヘアアイロンです。
二本柳さん「ヘアアイロンは細長い形状なので袖口に入れやすく、襟などのピンポイントな部分も伸ばしやすいです。プリーツスカートの折り目を整えたり、パンツにセンタープレスの線をつけたりするのにも便利ですよ」

温度設定は中温くらい(140℃〜160℃)が目安。低すぎるとシワが伸びにくく、高すぎると生地を傷めてしまうとのこと。水で濡らさなくても、ヘアアイロンだけで十分効果があるそうです。
ただし、毎日使うと生地がテカテカになる可能性があるため、特に制服などは頻度を控えめに。
【コラム】服のシワを伸ばすのに便利なヘアアイロン選び
長いものと小さいものの2つがあると最強、と二本柳さん。長いものはシャツの袖など広範囲に、小さいものは襟などの細かい部分に使い分けられます。
カール&ストレート両用タイプなら、襟を伸ばした後に先端を少しカールさせるなど、より細かい仕上げも可能。太めのほうが作業しやすいのでおすすめだそうです。
【アイデア③】風合いを残すなら椅子にかけておく
スウェットやリネンシャツなど、ある程度のシワが許される服なら、さらに簡単な方法があります。
二本柳さん「高さのある椅子にスウェットを広げてかけておくと、袖や裾の重みで自然とシワが伸びます。軽く水を振ってかけておくと、さらに効果的です」
伸ばしてかけておくだけでいいので、夜のうちに準備しておけば朝は着るだけ。手間いらずの方法です。

また、リネンのシャツやワンピースは、シワも風合いのうち。完璧に伸ばす必要はありません。
二本柳さん「床やベッドに広げておくだけでも十分。自然なリラックス感を保ちながらシワを抑えられますよ」
ドライヤーやヘアアイロンを使う際に知っておきたいこと
ここからは、ドライヤーやヘアアイロンを使ったアイデアを実践する前に、あらかじめ知っておきたい注意点を紹介します。
アイロンがけが可能な素材が対象

二本柳さん「今回お伝えした方法は、基本的に『アイロンがけが可能な素材』が対象です。蒸気や熱に弱い素材に使うと、傷みや変形の原因になることがあります。まずは洋服の裏側にあるタグを確認しましょう」
アイロンマークに×が付いている素材には、ヘアドライヤーもヘアアイロンも使えません。
綿素材やリネン素材に有効
綿素材は、水やドライヤー、ヘアアイロンとの相性が抜群。リネン素材も適しているそうです。
二本柳さん「一方、シルクや化繊の一部は要注意。水濡れやドライヤーの熱で縮れたり、シワ取りスプレーでシミになったりする可能性があります」
手間をかけず、気持ちよく一日を始めるために
二本柳さん「日々の暮らしの中で何を大切にするかは人それぞれですが、服のシワが少し伸びているだけで、一日の始まりが気持ちいいと感じられるのではないでしょうか」
アイロンがけはもちろん大切ですが、毎日完璧にこなす必要はありません。今回ご紹介したテクニックを引き出しの一つとして覚えておけば、忙しい朝でも気持ちのいいスタートを切れるはずです!
※この記事の内容は2026年3月12日時点での情報です。