
最近では感染症対策としても需要が急増している加湿器。耐用年数は3〜5年と言われていますが、どのような点に注目して選べばよいのでしょうか。いざ買うときに迷わないように、家電王・中村さんに加湿器を選ぶコツや最新のおすすめ機種を教えてもらいました。
加湿器の種類は主に4タイプ
加湿器には主に「スチーム式」「気化式」「ハイブリッド式」「超音波式」の4タイプがあります。中村さんによれば、それぞれ加湿する方法に違いがあるほか、メリットとデメリットがあると言います。

中村さん「スチーム式はヒーターで水を加熱し、その蒸気をファンで送り出して加湿します。沸騰させているためカビや雑菌の心配がなく、素早く部屋を加湿できる点が特徴です。しかし、ヒーターを使うため4タイプの中で最も消費電力量が大きくなるというデメリットもあります。
一方、気化式はヒーターを使うスチーム式に比べ消費電力量が少ない点がメリットです。ただし、部屋の温度が低いと加湿能力が下がるという弱点があります。カビや雑菌の繁殖を予防するために、こまめなお手入れが必要です。
ハイブリッド式は気化式と温風気化式の組み合わせです。部屋の温度が低い時には、ファンから送り出した風をヒーターで温めるので、加湿能力の低下を防ぎます。ただし、ヒーターを使う際には消費電力量が比較的大きく、本体価格も高い傾向があります。また、カビや雑菌の繁殖を予防するために、こまめなお手入れが必要です。
超音波式は最も消費電力量が低く、デザイン性の高いオシャレな製品が数多く販売されています。ただし、加湿できる範囲が狭いので、室内をまんべんなく加湿するには不向きです。また、カビや雑菌の繁殖を予防するために、こまめなお手入れが必要です」
家電王がおすすめする最新の加湿器4選
加湿器を実際に購入するとなると、加湿性能だけでなく、お手入れのしやすさや消費電力量、騒音なども気になるのではないでしょうか。そこで、中村さんには、先に紹介した4タイプそれぞれで総合的に判断したおすすめの加湿器を教えてもらいました。
【スチーム式】広口で給水や湯捨てが楽にできる
消費電力量は4つのタイプで最も大きいものの、手早く室内を加湿できるスチーム式。水を沸騰させるため、“きれいな蒸気”という利点もあります。特に象印の「EE-DE50」は、給水や湯捨てが簡単と中村さんはおすすめします。

中村さん「水が入ったタンクや本体は結構な重さになるため、持ち運びが煩わしいという人もいるでしょう。しかし同製品は給水口が広いため、本体を持ち運ばずに水を注ぐことができます。フィルターがなく、内部がフッ素加工なのでお手入れも簡単です。そして、沸騰させたきれいな空気を、約65℃まで冷まして加湿するのも特筆すべき特徴です」
【気化式】ナノイー搭載で本体内部も清潔
部屋全体を素早く加湿できるのが気化式の特徴です。ヒーターレスなので消費電力量を抑えられて、省エネですと中村さんは言います。中でもおすすめなのは、ナノイーを搭載したパナソニックの「FE-KXY05」。

中村さん「この加湿器は運転停止中にナノイーを加湿フィルターに充満させることでフィルターを清潔に保ち、菌の繁殖や加湿能力の低下を抑えることができます。メンテナンスのサポートになる良い特徴ですね」
【ハイブリッド式】取り替え式で「掃除をしない」を選択できる
気化式と温風気化式の特徴を兼ね備えたハイブリッド式は、4タイプの中で消費電力量と加湿性能のバランスが最も良いといえます。なかでも中村さんが注目しているのは、ダイニチ工業の「HD-LX1024」。今回紹介する中では適用床面積が最も大きく、家族でくつろぐリビングなどで活躍しそうです。

中村さん「ダイニチ工業の「HD-LX1024」はトレイカバーが取り替え式になっています。掃除が面倒な人やコストよりもタイムパフォーマンスが気になる人にとっては非常におすすめと言えるでしょう。また、フィルターには使い捨てできる取り替えタイプもあり、送料無料で同社のwebストアから購入できます」
【超音波式】洗いやすく清潔に使い続けられるデザイン
4タイプで最も消費電力量が小さい超音波式は、デザイン性が高いオシャレな製品が多い傾向にあります。中でも中村さんのおすすめは、RHYTHMの「MIST350」です。

中村さん「超音波式はカビや雑菌を繁殖させないためにこまめなお手入れが必要です。その点、この加湿器は清潔に使い続けられるように“洗いやすさ”にこだわって開発されました。湿気が通る場所のパーツは すべて取りはずしやすく 、洗いやすい構造にしています。2022年のグッドデザイン賞や国際的なデザイン賞も獲得し、インテリアとしても映える加湿器です」
加湿器を選ぶポイントは?
加湿器を購入する際にはそれぞれのタイプの特徴を理解した上で、適用床面積数が使いたい範囲と妥当かどうかをチェックしましょう。
中村さん「加湿能力が部屋に適した製品を選ぶのはもちろんのこと、省エネや騒音防止といった点や、日常のメンテナンスで煩わしい点を解消できる製品を選ぶのがポイントです」
乾燥しがちな冬の時期、自分にベストな加湿器を選んでみてはいかがでしょう。
この記事の内容は2025年1月15日時点での情報です。