猛暑対策に欠かせないエアコンですが、気になるのは電気代。そこで、エアコンの省エネに関する5つの心得をご紹介します。習得すれば、この夏快適に過ごせて、節約もできるかも!
心得1.最新エアコンは自動運転にするべし!
最新のエアコンを使っている場合は、エアコンがセンサーで取得したデータをもとに、効率的な運転をしてくれる、自動運転がおすすめです。ラクして、省エネしちゃいましょう。
心得2.エアコンの温度は下げず風量を強くするべし!
省エネしながら部屋を涼しくしたい場合は、エアコンの設定温度を下げるのではなく、風量を強めたほうが電気代の節約につながります。さらに、冷たい空気が人の体にあたるように風向を調整すると、より快適に過ごせます。
心得3.サーキュレーターを併用すべし!
エアコンから出る冷たい風を、サーキュレーターや扇風機で循環させることで、エアコンの稼働を抑えつつ快適に過ごすことができます。エアコンとサーキュレーターを同時に使うと電気代が上がると思う方もいるかもしれませんが、サーキュレーターの場合、電気代は1時間使っても約0.62円 。エアコンは1時間あたり約 15.5円(※1)なので、同時に使っても1時間あたり16円程度です。快適に過ごせて電気代も控え目なのがうれしいポイントですね!
※1:全国家庭電気製品公正取引協議会の「よくある質問 カタログなどに掲載されている電気代の算出方法」に基づき、消費電力20Wのサーキュレーター、消費電力500Wのエアコンを想定。電気料金の目安単価は1kWhあたり31円(税込)で計算。
心得4.窓には遮光・遮熱カーテンをつけるべし!
部屋を省エネ仕様にするなら、窓に遮光・遮熱カーテンをつけましょう。窓から出入りする熱は意外と大きく、夏に室内へ入ってくる熱の約73%が玄関や窓からになります。冬も室内から逃げる熱の約58%が開口部からです1)。そのため、エアコンをつける前にカーテンを閉めることを習慣づけるとよいでしょう。
心得5.フィルターは2週間に1回掃除すべし!
エアコンのフィルター掃除は省エネの基本です。ダイキンの試算2)によると、定期的にフィルター掃除をすると1年間で25%も電気代を削減できます。2週間に1回を目安に掃除すると効果的です。
プラスαで効果を最大化させるなら、エアコンクリーニングもおすすめ。熱交換器の奥に詰まったホコリやカビが取れるので、冷房効率が上がります。冷房効率が上がるということは、省エネにも効果があるということですね。
省エネ上級者を目指すなら…
省エネレベルを上げたいという方向けに、さらに効果が期待できる2つの方法をご紹介します。
省エネ性能の高い「最新エアコン」に買い替える!
エアコンを省エネ性能の高いものに買い替えることは、省エネだけでなく、電気代の節約にもなります。エアコンを選ぶときは、次のふたつの数字を確認しましょう。
ひとつめは「通年エネルギー消費効率(APF)」。数字が大きいものほど省エネ性能が高くなるので、最近のモデルでは7~6くらいのものを選ぶことをおすすめします。
ふたつめの数字は「能力(kW)」です。上の画像を例に説明すると、冷房能力は2.5と書かれています。この数字が大きいほど、冷房能力が高くなります。そして(0.5~3.5)という数字は、冷房能力の幅を表しており、ふり幅が大きいほど、エアコンのパワーが調整しやすいということになります。そのため環境や状況に応じた運転ができ、電気代の節約につながります。
なお2023年現在、省エネエアコンへの買い替えに対して、補助金を出している自治体があります。対象機種や期間などは自治体によって異なるので、お住まいの自治体やお近くの家電量販店に聞いてみましょう。
窓をリフォームして、家を省エネ仕様に!
窓を断熱仕様のものに変えると省エネ効果が高くなります。2023年12月までに施工すると、環境省から補助金(※2)が出る場合がある3)ので、気になる場合は一度調べてみてはいかがでしょうか。
そこまでコストがかけられない場合は、簡易に設置できる内窓や断熱できるロールスクリーンを設置しましょう。カーテンと二重で使用すると効果が高まります。
※2:補助金は予算額の上限に達し次第、受付終了となります。また制度には給付条件があります。
参考資料
3)環境省「先進的窓リノベ事業 補助金の交付申請」
省エネの心得を習得すれば我慢せずに節約可能!
設定方法からフィルター掃除まで、省エネの心得を5つご紹介しました。ぜひ生活や環境にあった方法を取り入れて、エアコン省エネマスターを目指しましょう!
この記事の内容は2023年7月19日時点での情報です。